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次亜塩素酸水はいつから話題になった?

こんにちわ。Umeです。

新型コロナウイルスの除菌効果で話題になってる「次亜塩素酸水」ですが、まだ効果性についてはハッキリとした見解には至っておらず。現状は自己責任的なかたちで利用されています。

なぜこの物質が色々な施設や場所で利用され始めたのか?それを探るために今年1月上旬から2月中旬頃までのTwitter情報を調べてみました。

なお、本データはNHK「おはよう日本」さんに取材協力を依頼された際に作成したデータになります。番組内で利用されなかった数値データが無駄になるのも残念なので、ここで少し紹介させてもらおうかなと…。

 

 

調査目的

「次亜塩素酸水」がコロナ除菌に効果があるとTwitter上で述べられ始めたのはいつなのか?また、それらの情報は何をエビデンスに述べられていたのか?を調べる

調査設計

・調査対象媒体:Twitter
・調査対象単語:「次亜塩素酸水」、「次亜塩素酸水 & コロナ」
・調査対象期間:2020/01/01~02/14

調査データ

1.Twitter数量比較「次亜塩素酸水」「次亜塩素酸水 & コロナ」

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「次亜塩素酸水」の単語自体は1月上旬からは露出していましたが、1月22日になって初めて「コロナ」という単語とのセットで述べるツイートが露出し始めています。そのツイート自体を直接紹介は行いませんが、とある除菌商品公式アカウントによるツイートです。記載は「コロナウイルス」とあり、新型コロナウイルスだと限定的に述べる内容ではありませんでした。その2日後の1月24日、今度はとあるアカウントで厚生労働省HP資料画像と共に「コロナウイルスのMRSAウイルスも10秒以内に殺菌」というツイートが露出します。資料が本当に厚生労働省のものかは不明ですが、確かにその資料内には「次亜塩素酸水」はMRSAウイルスに10秒で効果有りと記述が。ですが、そもそもMRSAウイルスと新型コロナウイルスは別物ですのでそれを指摘するアカウントもいらっしゃいました。丁度この辺りから除菌商品の販促系(アフィリエイト)情報が多く露出し始めます。

2.ツイート(2020/01/22~02/14)内容の割合

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「コロナ」との併記露出が見られた1月22日から2月14日までの期間において「次亜塩素酸水」と「コロナ」が含まれるツイート情報の内容を調べてみました。すると、販促系ツイートが全体の56%を占めていることが判明し、コロナ除菌に効果有りと謳うツイートが多く見られるようになります。

データ考察

ツイート内容を細かく分析してみて分かったのですが、広義の「コロナウイルス」、狭義の「コロナウイルス(新型)」という間で、効果対象に関する誤認識がTwtter上で拡がっていたようでした。実際、販促系のツイートには「新型コロナウイルス」と断定する記述はなく、「コロナウイルス」という記述のみです。(一部「話題の」や「流行の」という付加単語も見られましたが…)これは販促側としては少し攻めたな~という感じです。実際それ見て購入した人もいたでしょうし。まぁ効果性に結論が出ていないので良きも悪きも今のところ何も言えないわけですが。

あとはこれらTwitter情報を目にした方々がLINE等他のコミュニティツールを使って仲間に展開していったというのが私の想像(仮説)です。実際、この手の嘘かホントか新型コロナ効果話って知り合いからLINEとかで回って来ませんでした?(笑)

最後に

今回は数量割合から事象を追ってみました。今回のように割合が意味を成す場合もあれば、そうでない場合もあります。皆さんも情報仕入れる際に自身のSNSタイムラインを参考にされる方もいると思いますが、その情報が自身にとって本当に有益なのかどうなのか。改めて調べ直すクセを身につけることが大事なことだと私は思います。